当店の作る和家具 (和家具オ−ダーメイド)

 現在でも、日本の家の暮らしでは、時々、お客様がこられるとき等、机や、箪笥など移動させて部屋を使うことが多いです。
 ですから、家具は、女手1人で、持ち運べると大変、便利です。
 和家具は、そう言った事を踏まえて、伝統的に、軽く造らてきました。
 うちで造る和家具も、軽くて、素朴で、シンプルなものです。軽い机、軽い箪笥、軽い戸棚です。
 分厚い無垢材を使ってではなく、(無垢材を使っていますが、)軽く、シンプルです。

和家具の製作、オーダー承ります

箪笥など箱物

ヒノキ、帳場箪笥(時代箪笥)

帳場箪笥(時代箪笥)幅895×高さ955×奥行400
 ヒノキで造った時代たんすです。
 たんす前面はヒノキの板材で、天板や側面は、マキ材で、引出しや、内部は、桐材を使っています。
 仕上げは、軽く着色して、渋と油で、艶を出して、キツネ色のちょっと古い感じを出しました。
 金具は、古いたんすからの転用です。
(費用は82万円でした)

 
その他、こちら、桐たんすのページをご覧下さい

水屋箪笥

座卓、文机、卓子類

漆塗り家具

時代箪笥について

桐たんす製作、丈夫で素朴な金具(お客様が持っておられる古い金物を更生して再利用) 昔の古いたんすで、金具がたくさん付いているたんすを、時代箪笥と呼ぶことが多いようです。そんな時代箪笥ですが、京都では、素朴でシンプルで、端正な金具が付いていることが多いです。
 うちでは、そういった、素朴な金具を再利用して、新しく時代箪笥を作ることが出来ます。もちろん古い時代箪笥を洗って、修理することもしています。

和家具の金具、金物について

 桐たんすや、昔の和家具についている、kan(かん)や取手、隅金具、錠前や、鍵座は、鉄や、銅で出来ていて、手で打って作られていて、素朴で、丈夫です。
 うちで、新しい、桐たんすや、和家具を作る時、お客様が、持っておられる古いたんすの金物や、うちにある、お客様からもらった、古いたんすの金物を、再利用して、使うことが多いです。サビを落としたり大変ですが、出来上がった、たんすなどに付けると、素朴で、味があります。
 また、修理、更生の時も、無くなっている物を除いて、再利用させて頂いております。

仕上げ、着色について 

和家具の古色、時代仕上げ

 家具修理再生リフォーム、江戸文政期帳場箪笥(時代箪笥)修理再生内部拡大写真和家具などは、天然染料と、薬品を使って、古色をつけて、仕上げると、自然で、素朴な、味のある風合いになります。
 天然染料は、木の実や木の皮を煎じたもので、これを使います。代表的なものに、ヤシャブシ、阿仙薬、ログウッドなどがあげられます。通常、触媒といって、薬品と反応させて、色を出して、定着させます。また、桑材などは、石灰を使って、渋いこげ茶に染めることができます。
 そうやって、木地を染めて、柿渋や、ロウ、油などで、防水、艶出しをして、仕上げます。

伝統的な着色、塗装法と材料について

うちでの、製品の仕上げ方については、そのまま木地の風合いを生かす、木地仕上げと、顔料や、染料などで、着色する仕上げ方と、漆塗りの三通りです。うちでは、漆をはじめ、昔から伝統的に使われている材料を使っています。漆塗り以外の材料について、述べますと、

●との粉
砥石を切り出す時に出る粉で黄土色した細かい土の粉です。目止めや桐たんすの色付けに使います。

●弁柄(べんがら)
酸化第二鉄で、赤い色した顔料で弁柄朱とも言われています。

●すす
油煙を使います。いわゆる「すす」です。

●天然染料
木の実や、木の皮を、煎じて使います。代表的なものに、ヤシャブシ、阿仙薬、ログウッドなどがあげられます。通常、触媒といって薬品を使って色を出して、定着させます。古色を出したい時に使います。

●柿渋
渋、生渋とも言います。豆柿を絞って作ります。防水、艶出し、手垢止めに使います。

●ロウ
イボタロウ、白ロウ、カルナバロウ、等種類がありますが、艶出し、手垢止めに使います。

●油
乾性油といって、自然に乾く油を使います。主にえごまの油を使います。

和家具に使っている木材について (桧、桐他)

桧(ひのき)について

 桧は、非常に香りよく、水に強く、粘りがあり、狂いが少ない材木です。
 桧の良い香は、ヒノキシンという成分の臭いですが、この成分を虫は嫌い、虫が付きにくいです。
また桧は、伐採して木材にした時よりも、二百年位経、た時が、木材としての強度が、強いと言われています。法隆寺が千年以上持っている理由がここにあります。
 ですから、桧で、水屋、戸棚や、たんす、文机、座卓、などの和家具を作ると、何代も使えます。

桐、杉、欅、桑、桜、朴(ほう)について

●桐
軽く狂いにくいので、引き出しの底板や側板や先板などに使います。
●杉
水屋などの棚板や、側板、天板、先板などに使います。

●欅(けやき)・桑(くわ)
堅い木で、引出しの前板や、引戸、扉などの鏡板や、化粧板に使ったり、机の天板などに使います。

●桜
非常に緻密で、堅い木で、引戸がはまる敷居の溝などや、机などに使います。

●朴(ほう)
目が細かく、狂いの少ない木で、扉の召し合わせ定規や、机などに使います。

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 ご 案 内

会社名 大東漆木工(おおひがしうるしもっこう)
〒602-8491 京都市上京区西社町198−1
TEL 075−432−0043

桐たんす、和家具製作と漆塗り、京都の大東漆木工