桐たんすの価格の違いについて

 百貨店などに行かれてみると、同じ程度のサイズの桐たんすでも、物によって、倍程度違う価格が付いているのを見かけるかと思います。
 例えば、高さも幅もそう変わらないのに、一方は50万円程度、また他方は、100万円程度という具合にです。
 こういう価格の差が、なぜ出来るのかといいますと、流通経路のこともあり、その辺の事情は、私もよく分かりませんが、材料と造りによる違いからくるものが、大きいかと思われます。
 もちろん、一概に安い桐たんすが悪くて、高い桐たんすが良いとは言えませんが、やはり、相対的には、値段に比例するものと考えてよいかと思います。特別安くて、掘り出し物というのは、やはり、避けられた方が無難でしょう。
 しっかりとした程度の良い桐材を選び、職人が木取りから吟味して、手間をかけて造られた桐たんすは、当然、製作費用が高くなり桐たんすの価格も高くなります。
 しかしながら、こういうふうに手をかけられて造られた桐たんすは、修理をしながら何代でも使えます。
 一方、少々程度の悪い桐材を使い、あまり人の手間をかけずに造られた桐たんすは、材料費、人件費、ともに抑えられますので、結果的に桐たんすは、安く出来ます。これは、一概には言えませんが、どの程度長く使えるのか分かりません。何代も使える可能性もありますが、すぐに引出しが、出し入れしにくくなる可能性もあります。

当店の造る桐たんすとその費用について

 当店の桐たんす製作にかかる費用につきましては、桐たんす製作例のページに載っている費用価格を参考にして頂ければ良いかと思います。
 大きさなどによって、費用価格にバラつきがありますが、ある程度の目安になるかと思います。
 当店は、会津のしっかりとした程度の良い桐材を選んで、私(大東)が手間をかけて、お造りしております。
 材料費と手間をかけて造ればよいというものではありませんが、ちょっとでも長く使って頂けるようにと願いながら造っております。
 うちの造る桐たんすは、安い桐たんすと比べると、少々高いですが、百貨店に売っている値段の高い桐たんすほど高くはありません。
 これは、私(大東)が造る桐たんすが、飾り気がなく、素朴で単純なのと、うちと百貨店の流通経路の違いによることが、大きな理由かと思います。
 うちは私(大東)が、お客様から直接ご注文を受けて、お造りしますので、流通の費用はかかっておりません。かかるとすれば、遠方のお客様に納品するときの運搬費用くらいです。
 以上、上記の内容をご検討されて、当店の造る桐たんすをお分かりいただけたら、幸いです。

  
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  ご 案 内

会社名 大東漆木工(おおひがしうるしもっこう)
〒602-8491 京都市上京区西社町198−1
TEL 075−432−0043

桐たんす製作、京都の大東漆木工