ヒノキの無垢板テーブル製作(オーダー家具、無垢板テーブルオーダー)

 無垢材で、テーブルを作る場合、一番、気を使うのは、反りと縮みによる天板の狂いです。
 桧は、水にも強く、大変、狂いにくい木で、千年、持つとも言われています。
 当店では、ヒノキで、テーブルをお造りさせて頂いております。ぜひ、オーダー承ります。
 このページでは、ひのきのテーブルの製作工程の一端を紹介いたします。
 長く使っていただける、ヒノキのよさを分かっていただけたら幸いです。
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檜(ひのき)の無垢板で天板を造る

 今回の、ひのきのテーブルの天板には、よく乾いた節のある桧の板(30ミり厚)使用しました。
 板に挽き割ってから何年も経っていますので、表面はすすけています。これぐらい十分、何年も寝かした桧材は、もう、縮んだり、反ったりしません。ですから、テーブルの天板には、もってこいの材料です。こういう材料で、テーブルを造りますと、何代でも使えます。
 外は、真っ黒で埃にもまみれていますが、一皮削りますと、桧のよい香りがして、きれいな無垢桧の木肌が、現れます。きっと、良い香りのする桧のテーブルが出来上がることでしょう。

桧(ヒノキ)の無垢板天板の木取り

 桧の板を並べて木取りの予定をたてます  
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 機械で板を割ります

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 テーブルの天板の桧材がそろいました。これを平らに削り厚みをそろえて製材します。

ひのきの無垢板天板のハギ合わせ

 無垢の桧材を製材し、節のある部分をうまく入れて並べます
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 上の、7枚の桧板をはぎ合わせて、1枚の桧のテーブルの天板にします。
 まず、1枚、1枚の桧板にサネ が入ります。

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    作業風景です
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 これを、はぎ合わせます(のりをつけて、金具でしめます)
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 上から見た、テーブルの天板に使う桧板(表面)です。                              
    

ヒノキの無垢板の天板の仕上げ削り

 天板のカンナがけは、”職人の技の見せどころ”、桧の香や木の温もりが、肌で感じ取っていただけたらと、仕事をしています。

 ピカピカで肌触りも心地よく、部屋中に桧の香りがいっぱいになりました。
 
    カンナがけの作業風景
  桧の無垢板 テーブル天板、上面カンナがけ
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檜の無垢板 テーブル天板カンナがけ(木口削り)
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 ひのきの無垢板 テーブル天板カンナがけ(木端削り)   
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裏面の構造と加工

桧のテーブル(天板)の裏側の仕組み
桧のテーブルの天板の裏面は、こんなふうです。 
 天板の反りを防ぐために、幕板がしっかりと付けられています。    
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   作業風景です

 ノミを使ってアリ溝を削っています    
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 アリ溝に、そり止めに使う、吸い付きザン(アリザン)を3箇所に分散して付けます。    
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 アリ溝は、締まり勾配 IMG_1536

 アリ溝に、吸い付きザンをはめ込んだ写真の拡大部分です。
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 吸い付きザンを奥まではめ込んで、アリ溝の入口を木でふさぎます。
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 幅方向の幕板(外面)
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 幅方向の幕板(内面)
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 幕板をはめ込んだ状態です
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 細かい大変な作業ですが、桧のテーブルの天板が反らずに、少しでも長く使えるための、ここは重要ポイントの一つで  す。
 以上が、大体、桧のテーブルの天板の造りです。
 

ヒノキの無垢材で脚まわりを造る

 脚まわりは、何年も倉庫に眠っていた、建築用ヒノキの柱材を使いました。節もあり、干割れもありますが、きっちり乾いた材料ですから、もう、反ったり、狂ったりする心配はありません。

脚回りの木取り

 桧のテーブルの脚を造って、天板を取り付けます

   脚部まわりで必要な桧の板材です
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  桧の板材(上の写真)を製材しました
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ヒノキの無垢材の脚回りの構造と加工

 桧テーブルの脚部と、まく板内側(両端ホゾ部分)
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  桧テーブルの脚部と、幕板外側(両端ホゾ部分)
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  桧テーブルの脚部と、まく板(短手)(両端ホゾ穴とホゾ部分) 
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  テーブルの脚部のカンナがけとホゾ穴
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   このように組み合わせます
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   出来ました
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桧の無垢板の天板と桧の無垢材で造った脚回りの組み付け

 桧のテーブルの天板が反らないように、天板の裏側に吸い付き桟を3箇所付けてあります。これを、まく板の内側に彫ったアリ溝にはめ込みます
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 最後に、完成した天板と、完成した脚部の組立てたものを、組み合わせます。 
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 見た目では分かりにくい部分や、見えない部分に、丁寧に作業し造られています。

    

ヒノキの無垢板テーブルの完成

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IMG_1772 すっきりとした端正な姿で、尚且つ、しっかりとして長く使える無垢の桧のテーブルです。





 
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