桐たんす再生のあれこれ

2011年5月6日 桐たんす、引出し底板の修理(底板の幅の修正)

桐たんす修理、再生、リフォーム、引出し底板の傷んだ所
 桐に限らず、木というものは、長い年数が経つと、よく乾いた木でも、大体1%縮むといわれています。1mの幅のものですと、約1cmほど縮みます。
 上の写真は、幅90cmの桐たんすの引出しの底側ですが、やはり底板が縮んで、割れが入ったり、上のように目違いが生じます。
 それを、下左の写真のように、人為的に、適当な所で割ってやりますと、元の底板の幅に戻るように、割れ目が広がります。
 さらに、その割れ目を押し広げるように、新しく木を差し入れて、底板の幅を修正して、糊をつけて、木釘を打ち直します。
 このようにして、桐たんすや、その他の木工家具は、縮んだ幅を修正するようにして、修理を致します。
 単に、糊をつけて、釘を打ったり、割れを補修するだけでは、縮んだ力のストレスが抜けておりませんので、地震のように、いずれ、大きく割れたり、裂けたり、剥がれたりします。

桐たんす更生、リフォーム、底板に人為的に割れを入れる桐たんす洗い、修理、再生、割れ目に木を差し入れて、底板の幅を修正した状態

2011年2月15日 桐たんす修理、再生(リフォーム)、扉の修理

IMG_0806 - コピー

IMG_0792 扉にワレが入っていて、ベコベコしていたので、めくってみたら左下の写真のように、中が空洞になっていました。
 色んな所がベコベコしていて中が同じようになっていました。
 具合の悪い所をすべて新しい桐材で修復しました。
 上の写真の白く見える所が修復した箇所です。
 仕上げの色目の修正がまた大変です。

桐たんす削り直し 2012年10月1日

桐たんすのリフォーム(再生)
 
 桐たんすのリフォーム(再生)です。
 黒く変色した桐たんすは、洗ってから、さらにカンナで削ります。


桐たんす削り直し

 全体はこんな感じで、削っています。


桐たんす削り直しの足場

 幅の広い桐たんすなので横に倒して削る場合、足場というか、踏み板、踏み台が必要です。


桐たんす、側板を手前から削る

 手前から削り


桐たんす、側板の真ん中を削る

 真ん中へと


桐たんす、側板を削る

 さらに先側を手を伸ばして削って行きます。
 これを何回か繰り返しますと、つやのある、きれいな桐の木地が再びでてまいります。
 桐たんす全体、全て同じよう削り直して、さらにトノコで化粧して仕上げます。

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桐たんす製作、修理再生(リフォーム)京都の大東漆木工